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2013年11月30日

アバンギャルドな腕前


ふつう、料理が出来ないなどとこぼすと、
アラ、まぁ、ご謙遜なさって、とのお愛想言葉がかえってくるものだ。
ところが、単に自分を下げているワケではなく
技術欠落の集約された真の腕だと知れ渡ると気の毒そうな表情で
目をそらすのが料理上手な面々の不文律かもしれない。

時はリンゴの旬。
そこで紅玉で作るリンゴクランブルは、
アバンギャルドな腕を持つ自分には持って来いのお菓子なのだ。
リンゴは天然美味の食材ゆえ味付けの必要性はほぼ皆無。
しかもこの他に要する材料といえばバターや小麦粉に砂糖。
わが家にある物ばかりじゃないか。
さらにちょっと気張ってコーンフレークやアーモンドなどの
カラッカラのキャラクターに助っ人として加わわってもらえば
うまさ倍増は確約されたもの同然だ。

出来上がりの見てくれに多少の難儀があったとしても、
あはは、なにしろクランブルですけんねぇ、
と、浮かれまくってごまかしができるというもの。
あとはマキネットがひとりで抽出してくれる
エスプレッソを供せばちょっとしたカフェ気分だ。
かようなマルチカバーのおかげでリンゴのクランブルは、
味の優良や完成度がきわめて高く
唯一、自分で焼くことのできる最強のデザートなのだ。

最強とくればもうひとつ。
腕前の善し悪しとは別世界でピカッと光る鋳物鍋の料理。
わたくしの信条のひとつに「捨てません食べまする」というのがある。
まだまだ有効利用できるのにやおら捨ててしまう柑橘類の皮を、
この鋳物の鍋にガバガバ入れて火にかけると、
ほうらほらね、ジャムやらマーマレードやらに生まれ変わっている算段だ。

で、おとどし、山のように作ったものの料理上手のご仁から、
いまいち不味いとのお沙汰がくだっていたマーマレードに、
この度、2年の時間を経て鋳物鍋で煮豚を作りましょう、
とのご指導で光明が差したのだった。
ばんざい。

ところで世間で鋳物鍋とくればストウブ、
はたまたカラフルで人気のル・クルーゼといったところだろうが、
うちのときたらまっ黒にゴツゴツと重々しく見るからに胡散臭いおっさんだ。
それもいつ頃、どこからやって来てうちに住み着いたのかなど
身元不詳の鋳物鍋だが普段は好物の焼き芋に重宝している。
友人たちと食卓を囲む時は、
とろとろのオリーブオイルに魚介類を泳がせるアヒージョの鍋に。
パンやケーキも焼けるが腕がない。

さて鋳物鍋に各同分量のマーマレードとワインと醤油を入れ
そこへ静かに豚肉の塊りを沈め煮立たせること10数分。
後はそのまま冷ますだけ。
たったこれだけで誰も手をつけなかった大量の
マーマレードに命が吹き込まれたのだ。
なんちゅう偉大なことでしょう。
煮豚も肉汁をいっぱい含んで今にもブーだ。
師匠がオプションで入れてくれたひよこ豆もほろほろとしてて、うまいなぁ。

ウエブを見ると鋳物鍋でつくる煮豚は、
数多く紹介されておりいろんな煮豚でワイン三昧だった当月。
おや、おや、明日から師走じゃないかい。
想えばこんなことを昨年も書いていたような気がするなぁ。




posted by イイジオリーブ at 17:49| Comment(0) | ストウブならぬ鋳物鍋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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