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2010年09月02日

虹の国、南アフリカのオリーブオイル(2)


今回の出張で新しい言葉を覚えました。「T.I.A.」(ティー・アイ・エイ)。南ア人が自嘲して使う言葉です。何の略だか分かりますか。

<ザッツ「T.I.A.」(ティー・アイ・エイ)!>
That is Africa. 「それがアフリカ。」の頭文字。だから仕方がない!といったニュアンスの表現です。この言葉、今回の出張で何回聞いたかなー。

南アフリカの北東部、リンポポ州の州都ポロクワネに行った際は、空港に手配したはずの車がおらず、「TIA」。ヨハネスブルクのホテルのバウチャーが一日ずれていて、修正できるまで要した日数3日間。介在した人間おおよそ10名。ホント「TIA」。ボツワナで展示会場の中にキープしたはずのセミナールームが“がらんどう”で、プロジェクターはおろか、椅子も机も何もない。私のセミナーが1時間後に始まるのに。まあまあ焦らずに、「TIA」。ケープタウンの私が泊まっていたホテルに、南アオリーブ協会の幹部がサンプルを持って来てくれるっていうから待っていたのに、来たのは協会幹部でも何でもない一企業の営業担当。また「TIA」か。

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ボツワナの首都、ハボローネに向かう


とにかく、何もかも予定どおりにうまくいくって信じていたら、かなりイラっとくるのがアフリカだってことですね。現地在住の日本人は、常に確認を怠らず、おおらかな心で、また相手に期待することなしに、想定外のハプニングも自然と折り込んでいるようなふるまいをします。

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これはおいしくなかった。サファリバーガー


<レベルが高い南アのオリーブオイル>
ということで、クエスチョネア(質問票)も出していたのに、一番楽しみにしていた南アオリーブ協会幹部との面会は叶いませんでした。残念ながら、全体像は把握できませんでしたが、部分的にオリーブオイル産業の一端が見えてきました。

私を訪問してくれたのはWillow Creek Estate(ウィロー・クリーク・エステイト)という大手のオリーブオイルサプライヤーでした。

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ウィロー・クリーク・エステイトの営業マネージャー


このサプライヤーのDirectors’ Reserve 2009は、イタリアのL’ORCIOLO D'ORO AWARDS(金の壷賞)のIntensely Fruity categoryで優勝、Extra Virgin Olive Oil 2009はLos Angeles International Extra Virgin Olive Oil Competitionで金賞を受賞しています。

彼らの農園はNuy Valleyという、ケープタウン中心部からちょっと離れたところにあるため、営業がてら訪問してくれたとのことでした。日本のオリーブオイル市場の話を私から一通りして、彼に一例として「キヨエ」のホームページのコピーを見せると、「日本にオリーブオイルのウェブショップがあるのか。こんなにきれいなのか!」とそのコピーを持っていってしまいまいました。協会用に用意して持って行った「まるごとオリーブ」も彼にあげました。その後、「試飲してみてくれ」ということになりました。

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Willow Creekの"Extra Virgin Olive Oil 2009"


受賞した商品は、風味はマイルドで刈ったばかりの草や緑色野菜、その奥にバナナ、桃のようなフルーツのアロマが感じられ、味覚は松の実、アーモンドのようなナッツィー感、アーティチョーク、青いトマトの味を感じた後で、最後に喉越しでちょっと強めのペッパーの後味。複雑性・持続性があって想像以上に良質のオリーブオイルでした。この商品には、snap-and-squeezeのパックタイプの商品もあり、「試作品だけど」といいながら見せてくれました。箱には、オフィスでのランチに!ピクニックに!クルージングに!なんて書いてあります。

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パックタイプ。二つ折りするとエクストラ・バージンが出てくる!


私の話を聞いた後で、「(日本で注目されている)100ミリのボトルも対応可能、パックタイプの商品は既に特許取得済み。日本へぜひ輸出したい」と意気込みを語ってくれました。

このほかに彼との話で分かったのは、ビッグ3といえるのは、Willow Creek(ウィロー・クリーク)のほか、Morgenster Estate(モルゲンスター・エステート)、Tokara-The Olive Shed(トカラ)。後ろの2社はワイナリーと兼業ですが、兼業のサプライヤーは予想に反して「少ない」とのことでした。20%くらいのペースで生産が増えており、新しい苗も30万本もの数が植えられているので、将来的に無視できない生産国になる可能性を感じました。2007年で生産量はおよそ1,000トン。これが5年後にどのくらいになっているでしょうか。

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会員企業の商品には"SA Olive"というロゴが張ってあります


私が試飲したのは、ミッションとレッチーノのブレンド。南アでは、ミッション、レッチーノ、フラントイオ、コラティーナ、ファヴォローサなどが品種としてメジャーなようです。

TIAのおかげで、協会からサンプルが色々ともらえなかったため、ケープタウンからヨハネスブルクに帰った後で、「オリーブオイル専門店ないかなー」とウェブを見ていると、それらしいところを見付けました。駐在員に相談すると、彼が行ったことのないショッピング・センターに入っているらしいと。ヨハネスブルクの中心街から1時間弱のところです。

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こんな小さい飛行機にも乗りました


そこで、サンプルを入手すべく、週末に駐在員も行ったことにないショッピング・センターの専門店に行くことになりました。

(続く)


posted by Mark at 22:39| Comment(2) | オリーブオイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
未知のオイルです南アフリカ産。興味深いですね。
パックのオイル、いままでありそうでなかったんですね。これも興味深い。
つづき楽しみにしています♪
Posted by やぎ at 2010年09月02日 22:58
消夏で不在してましたらば当ブログは、南アフリカ情報で満載! 貫禄だなぁ〜
とても興味深く読みました!!
思えばソムリエの勉強の出だし頃、オリーブの木は北緯35度〜南緯45度の範囲内の南アフリカでも育つ!と識って、無知蒙昧のわたくしは、ホンマかいなと仰天したもんです。
我が国の文化からは理解しがたいあちらリズムの記事に南アは興味のつかないお国、と感じると同時、お話のタイトル「虹の国・南アフリカ」の虹の国という意味ある文言に低頭。瞬間、アパルトヘイトを平和裏に克服したネルソン・マンデラ氏の大統領就任TV演説を想い起こしました。当方、まだ子供であった・・ム
Posted by イイジオリーブ at 2010年10月01日 20:58
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