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2011年01月30日

メイド・イン・小豆島の実力。(1)


「小豆島に行ってくる」って言ったときに返ってくる言葉といったら、「二十四の瞳の学校に行くの?」とか、「あー、橋が架かったとこだっけ?」。東京では、小豆島が日本の“オリーブの聖地”であることはあまり知られていません。日本最大のオリーブの生産量と最高の品質のオリーブオイルを誇る小豆島――。青い空にオリーブの樹々が揺れるその島は、日本のシチリア島といっていいでしょう。


小豆島で会った夕日.JPG
小豆島で出会えた夕日


<島のいたるところにオリーブの樹が>
年間を通じて雨が少なく、温暖な小豆島。気候は、イタリアやスペイン、ギリシャなどの地中海性気候に似ています。オリーブがこの島にもたらされたのはほぼ100年前に遡ります。時は、「欧米列強に追いつき、追い越せ」と近代化がすすめられていた20世紀初頭。日露戦争で勝利した日本が北方に広大な漁場を手にして、水揚げされるイワシやマグロの保存に注目されたのがオリーブオイルでした。

みかんの木とオリーブの樹.JPG
みかんの木と並んで育つオリーブの樹


ミッションの葉のアップ.JPG
オリーブ天国、小豆島の代表種「ミッション」


小豆島は1908年、鹿児島、三重とともに試験植樹地に選ばれ、米国からもたらされた「ミッション種」のオリーブが植樹されました。ほかの試験地での栽培がうまくいかないなか、1911年に収穫に成功したのが小豆島だったのです。日本でのオリーブ栽培の歴史の幕開けです。100年の歴史は平坦なものではなかったといいます。台風などの自然災害、日本固有の害虫であるアナアキゾウムシ対策、米国の文献の訳語が分からない故の試行錯誤。小豆島の生産者はこれらの逆境をたゆまぬ努力と熱意で乗り越えてきました。

オリーブ原木.JPG
オリーブ生産地としての歴史を刻んだ原木


オリーブ原木の看板.JPG
この樹は「オリーブ園」にあります


熱しやすく、覚めやすい日本ならではの食品市場の動向に翻弄されてきた側面にも触れておくべきでしょう。小豆島のオリーブ製品は1950年代、“高級品”としての地位を確立しますが、1959年の貿易自由化による安価な輸入品の流入で打撃を受けました。そして一時的なブームやブームの終焉を繰り返しながら、ようやく日本にもオリーブの市場が定着。イタリア料理ブームは、消費者の健康志向ともあいまって、オリーブオイル市場の拡大の追い風になりました。

<「オリーブ振興特区」で地域活性化>
2003年には、小泉内閣で鳴り物入りでスタートした構造改革特区の一つ、「オリーブ振興特区」(注)として小豆島の内海町が認定されています。高齢化などを背景に作付け面積が縮小する一方、イタリア・スペインブームを受けて国産オリーブの需要が増加したことから、これを機会に地域再生に活用していこうというものです。当時の竹中平蔵経済財政政策・金融担当相は雑誌プレジデント(2004年5月17号)の中で、「オリーブは、商品として使えるようになるまでに8年かかるというが、ぜひ成功させていただきたいものである。これが農業と観光を結ぶことになれば、大いに地域活性化に役立つに違いない」と述べています。

(注)新規参入の許可が取りづらいため振興しづらい農業について、許可を緩和し、新規参入の企業が遊休農地を使って、地元特産のオリーブを栽培出来るようにし、町の活性化を図る、というもの。

オリーブ茶農園.JPG
これ、オリーブの樹です。オリーブ茶畑として特区で認定されたもの


2008年には小豆島へのオリーブ植栽百年の数々の記念行事が行われたそうです。オリーブオイルの家庭内需要の拡大などを背景に、オリーブは瀬戸内の小さな島のシンボルや特産品としてだけではなく、小豆島の経済を支える「産業」の一つとしての役割が期待されています。

オリーブ百年祭キャラクター.JPG
オリーブ植栽百年イベントのキャラクターを発見


次回は小豆島を訪れて感じた、その魅力や潜在性について書きたいと思います。

(続く)




posted by Mark at 21:47| Comment(0) | オリーブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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