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2011年02月01日

メイド・イン・小豆島の実力。(2)


小豆島の国産オリーブオイルは、品質の高さはもちろん、生産量に限りがあることもあって大変貴重なもの。東京の小売店で見かけることもありますが、一般に手にしにくい産品の一つです。酸化を進めないため、実を一粒一粒、手で丁寧に摘み、選別した「手間ひまをかけ、愛情を込めたオイル」。これこそ、小豆島のオリーブオイルが消費者を惹きつけてやまない「実力」だといえるでしょう。

オリーブ畑から瀬戸内海.JPG
オリーブ畑の向こうには瀬戸内海


東洋オリーブロゴ_2.JPG


<希少性、国産志向が追い風>
小豆島の国産オリーブは、東京では入手は容易ではありません。オリーブの栽培面積は50ヘクタールほどで、オリーブオイルの生産量は年間約10トンあまり。新シーズンのオリーブオイルは小豆島でさえ、2〜3月にはなくなってしまうことがあるといいます。主力品種は、ミッション種、ルッカ種、ネバディロ・ブロンコ種、マンザニロ種。「時価」なんて表示されていると戸惑ってしまうこともあるかもしれません。小豆島を訪れると、その価値の“ワケ”が理解できます。手間を惜しまず、良質なオイルをつくろうとする、生産者の熱意とオリーブ愛がそこにあるからです。

東洋オリーブ早摘み.JPG
東洋オリーブの早摘みエキストラバージンオリーブオイル


一般に、小豆島のオリーブオイルはマイルドで、フルーティな香りと爽やかな味わいが特徴。程よく辛みのあるこのフルーティな風味を味わうには、サラダやマリネなど生でいただくのが一番です。一方で、早摘みした青い果実だけで搾るオイルは、若草のような香りで、スパイシーな味わいが特徴です。

オリーブ園EVOO.JPG
オリーブ園のエキストラバージンオリーブオイル


小豆島のソムリエ仲間によると、生産者が搾油したオイルはほぼ販路が決まっていて、市井に広く流通するほどの量はないといいます。外国人が「日本でもオリーブが採れるのか」と驚くのも、こういういうところに事情があるのです。

<幻の品種?「セントキャサリン種」>
最近の注目は、最大手の東洋オリーブ鰍ェ販売を開始した「セントキャサリン種」。この種は1932年に小豆島にもたらされた品種。若草のようなフレッシュな香り、強めの辛みと葉緑素を多く含んだ、濃緑色のエメラルドグリーンが特徴です。肉料理に最適だといいます。同社が販売を開始した商品は、搾ったジュースを濾過処理することなく、そのまま瓶に詰めた無濾過タイプ。光による劣化を防ぐため、アルミパウチに梱包されています。レギュラー・タイプの小豆島産とは違った新しい魅力を感じることができます。

セントキャサリン.JPG
セントキャサリン種。栽培が難しい幻の品種


<驚きの「酸度0.09%」>
酸度とは、オリーブオイルの酸化の度合いをいいます。つまり、脂肪酸が何%遊離しているかの度合いです。例えば「酸度1%」といえば、100グラムのオリーブオイルのうち1グラムの脂肪酸が遊離していることを意味します。私たちが口にするエクストラバージンオイルとは、国際オリーブ協会(IOOC)が定めた規格の「酸度0.8%以下」のオリーブオイルを指します。私が小豆島で出会ったアライオリーブの酸度0.09%のオイルは、稀にみる低酸度のエキストラバージンオリーブオイル。酸度が0.8 %以下で良質なものをエキストラバージンと呼ぶことから考えても、常識を超越した幻のオイルであることが分かります。

アライオリーブ_テイスティング.JPG
スプーンでも沸き立つフレッシュな香り


アライオリーブ_パッケージ.JPG
酸度なんと0.09%!


このオイルは、生産者の荒井信雅さんが「究極のオイルを作りたい」一心で、研究に研究を重ねて開発した一品。瓶は光による劣化を防ぐため、銀色の特殊塗料を二度塗りしており、充填時にはある秘密のガスを入れるとこと。開封せずに状態のよい場所に保存すれば、5年間は0.09%という酸度を保てると荒井さんは胸を張ります。荒井さんは究極のオイルづくりだけを目的にしているわけではありません。ご自分がこれまで蓄積してきた技術の伝承を将来を見据えて取り組む姿勢には脱帽するしかありません。

どの生産者も、「自分の絞ったオリーブオイルが一番」との自負を持って生産しています。こうした自負と自信が小豆島の国産オイルの「実力」を下支えしているといえるでしょう。日本が誇る高品質で安全・安心なオリーブオイル。伝統産品としての位置付けにとどまらず、地域振興を支える基盤産業のひとつとして、また正真正銘の「ジャパンブランド」として一層の活躍を期待したいと思います。

<小豆島の主なオリーブオイルサプライヤー>
株式会社ヤマヒサ
タケサン株式会社 
有限会社井上耕誠園 
株式会社オリーブ園
財団法人小豆島オリーブ公園
東洋オリーブ株式会社
ヤマサン醤油株式会社
小豆島オリーブ株式会社
出所:小豆島町役場 オリーブ情報サイトOlive Station

(続く)




posted by Mark at 00:33| Comment(2) | オリーブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
小豆島を訪れる人が抱く島の印象に、
オリーブを深くつながらせてくれる記事は、
旅ごころを更にもう一歩、踏み込ませてくれます。
お見事。

素晴らしさつながりは荒井信雅さんのオイル。
噂にはお聞きしていましたが本当に稀なる酸価数ですね。
ラベルは楚々として凛。
余計な飾りをそぎ落としたところに品格があり素敵です。

小豆島の夕景はまるで光のスペクトルじゃないですか。
毎日、変化してくれる天からの授かりものですね。
ああ、早く行きたくなりました!。
Posted by イイジオリーブ at 2011年02月01日 11:54
イイジオリーブさん!
荒井さんのオイルは、ぜひ一度味わってほしいです。
そして荒井さんのオリーブオイルにかける情熱にも触れて欲しい。
ぜひまたいらしてくださいね!
Posted by やぎ at 2011年02月10日 14:49
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