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2012年12月29日

極月の読書


夏に枯れたとばかり思っていたナスタチュームが芽を出している。
その事に気がついたのは先月末の事だった。
おそらく鉢の中で、「水ば、くれろ。」とか、
今季、出るか、出るまいか、ゆく年、くる年、新年か、とかの内的葛藤の末、
「ええい、おどかしちゃるばい。」と姿を現したにちがいない。

ところでナスタチュームとは「鼻が曲がる」と言う意味なのだそうだ。
食味すると葉も花もピリリと鼻をつく辛さがあるので名前の由来はソコなんだろうなぁ。
もちろん、その味わいはオリーブオイルとよくからむ。
そこが好感触で植えてみたんだが日を追うごとに萎え、衰え、脱力。
ついに果てた、と確信したので庭のすみっこに鉢を寄せといたものだった。
それがこの度、元を取り戻すようで気分爽快だ。

その爽やかなこころもちのわたくしに、
園芸に精通する友人が「ナスタチュームは暑いのが苦手なのだ。
だから暗隅に捨てたのが功を奏したのだろう。」と言い放ってくれた。
放棄とか見捨てたなどと言われるといまひとつ釈然としない。
が、まっ、そこは大人の対応で
なるほど、なるほど、と素直にうなずいておく。

さて、師走に入り博多はすぐに冬将軍の到来となった。
慌てふためいていると「めでたい復活に際し越冬させよ。」との指令がくだったので、
アイアイサー、と直球を投げてはみたがナスタチュームって冬が越せるんかねぇ。

とはいえ、わたくしの今の課題は元手(100円)回収である。
教わった通り室内に取り込むとにわか仕立ての温室に囲った。
するとほんわかと温まって季節を勘違いしたのかな。
おかげさまで新たな芽先を見せはじめた模様だ。

そのように指導はじょうずなのに家では「一寸先は闇夫婦」。
そこで復活と聞いてひらめいたトルストイの小説を引き合いに、
「若い女性を捨てた主人公がその後、自己の倫理観の欠如を反省し、
傲慢さを知っていく内容の濃い『復活』を読んでみ〜よ。」と友人に説教を垂れると
ご新造さんから大きな餅が届いた。
しかし、むかし漫画本で読んだトルストイがこんなかたちで役立つとはねぇ。

さて来年は、園芸家の御倉多公子さんの著書である
「トマトマニア」に倣いさまざまなトマトに挑戦してみたいと考えている。
本には御倉先生のトマトっぷりが素直な文章ときれいな絵写真、
イラストに集約されており、目をとおしていると晴れた気分になるところがとてもいい。

書籍とくれば石関善治郎氏の『吉村嶐明の帰郷』だ。
世間にいならぶ吉村嶐明氏関連書籍の中でもこれは必読だと思う。

紅白よろしく大トリは、先日、サンタのジーさんが届けてくれた
トム・ミューラー著「エキストラバージンの嘘と真実」。
先ず、インパクトあるオイルボトルの表紙デザインに視線が向かう。
それからオリーブオイルの惨状を見通して書かれた
「疑惑にまみれたオリーブの世界」という文言に、
おどろおどろしい食卓についたような感覚で読み始めたのに対し、
頁をめくるごとに不思議と食指が動くのだった。
実際、コーヒーを点てたり、物を食べたりの片手間に本を読むなど不謹慎状態がつづく。

また、飛び越えて読んだ巻末を締めくくる多田理事長の解説は、
的を射ており胸が清々しくなる。
想えば二年前のソムリエ講習最終日、
「ますます研鑚を積みオリーブオイル社会に良心のバトンタッチを繋いでいきましょう。」
と、おおせだった理事長の言葉は、
まるで当書籍の出版を予見しておいでだったかのようだ。
お正月休みに読破したい。




posted by イイジオリーブ at 23:10| Comment(0) | 書籍・雑誌などメディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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