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2012年05月31日

スイカズラの花茶。


目下、垣根に絡まるスイカズラの花摘みに追われている。
花摘みというと若き乙女の登場となるが、然もあらん。

ところでスイカズラの芳香に似たジャスミンや
ユリ、トロピカルフルーツなどに共通する甘くて良い香りの成分が、
実はある意味、驚愕的でトホホな科学成分のスカトールである事は知る人ぞ知る話である。
この辺りをゆっくりとお話したいが、
内容に生理学的濃度の高い事情が含まれているために割愛させていただく。
以降、香気ワールドにご興味のある方は、外埼肇一先生著『「臭い」と「香り」の正体』で、
その深淵をのぞいていただきたい。

さて周辺の山では今、スイカズラが美しき花とかぐわしい香りで人々を魅惑してやまない。
そのスイカズラの花をツボミ状態で乾燥させたものを漢方では金銀花。
また秋口に刈り取った葉と茎を刻んで干したものは忍冬と呼び煎じてお茶としている。
それぞれほうじ茶を薄くしたような色合いだ。
花の香りのイメージからほど遠い乾燥系味わいの金銀花茶には、
ジャスミン茶を少し混ぜてスイカズラの面目を少しは保ってあげたいと思う。
効能は利尿、風邪による発熱抑制や、口内炎や神経痛、皮膚痛などの改善、
またサポニンによる動脈硬化、高血圧、肥満の予防とフラボノイドによる抗ガン作用。
他にも様々な病に効くとあって大いなる万能薬なのだ。

おっとっと。
身近すぎて忘れていたものに老化防止の活性酸素除去作用など
スイカズラの効能は枚挙にいとまがない。

そんなスイカズラに魅了された東京某所のセレブなご婦人が、
今夏もわたくしの手作り花茶を今か今かと待ちわびておられる。
それがあまりにも性急なのでその訳をお尋ねしたところ、
な、なんと、なんと、ご夫人はきっぱりと「わたくしは大痔主」と仰せであった。
さすがはセレブ、モノの言い方が潔い。
すなわち、殺菌作用の金銀花風呂でお腰の温シップというところだろう。
まさに口に良し下によし、万能茶バンザイである。
かくてわたくしは薬草茶効能手帳に「スイカズラ、痔にもよし」と太文字で書き加えた。

それからというものわたくしのツボミ採り作業はますます加速。
しかし、それにはひとつ問題がある。
それは採取時間だ。
香りの女王であるジャスミンの花摘みは、
その強い香りを蓄える開花前の夜明けに行うのに対しスイカズラの開花は夕方だ。
当然、花摘み実行委員であるわたくしの活動は開花前の真昼となる。

嗚呼、日焼け。
そう、わたくしの顔肌は昔から紫外線を浴びると色素が肌の奥に沁み、
頬に垢ぬけない表情がそのまま残る田舎者タイプだ。

そんなわたくしの重要課題はセレブリティー東京から振り込まれる
スイカズラの花茶代金の多寡ではなく、
オリーブオイルソムリエとしてのエスプリでもなく、
ただ、ただ、これ以上、お天道様に肌をさらしたくないということなのだ。

などと悔やんでいたらこの一年、はやくも半分に届いて梅雨時節と対峙の今日。
昨年はオリーブの花時に大雨続きで受粉ままならずであったが本年はそれを免れた。
世の中の事を含めて穏やかな後半を祈りたい。






posted by イイジオリーブ at 22:07| Comment(0) | スイカズラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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