ソムリエ講座2期でご一緒したみなさん、『オリーブ2木の会』のブログが出来ました。
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2012年02月26日

酒粕はオリーブオイルにも匹敵して。


我が家では年中、酒粕を常備している。
そのため、専用冷凍庫を設置しており仲間内では「酒粕おんな」との異名を持つわたくしである。
さて酒粕とはご周知のとおり、醸造したもろみを漉して酒と分離させた後に出る真白き固形物だ。
その栄養価はビタミンBやアミノ酸の宝庫で、食すとさらなる美肌をもたらす生きた酵母菌のるつぼでもある。
しかも悪玉菌のLDLコレステロールの値を下げたり、お通じを改善したりとオリーブオイルの効能に匹敵する我が国伝統の副産物なのだ

とはいえ、酒粕すべてを十把一絡げにはできない。
なぜならば普通酒・純米酒・純米吟醸・純米大吟醸・大吟醸とそれぞれの酒のランクで、酒気や粘度の塩梅など酒粕の表情が大いに異なるからである。
特に新酒の時期のその香気と味わいは清々しく心身の軸が整うような神聖な面持ちになる。
と、うんちくを傾けると酒造界を統べる重鎮のようであり、我が国最大のレシピサイト「クックパッド」を向こうに回す酒粕料理の鉄人の趣きだ。

ところが実態は、酒粕を水と砂糖で溶いていただく甘酒もどき以外は何の腕も持たない。
では何ゆえ酒粕生活なのかというと、それは都会に住む酒店の主が里山くんだりまでたびたび足を運び、自分の持て余した酒粕を届けてくれるという裏事情によるものであった。

そもそもわたくしは愛想が良い。
人さまからの頼まれごとは断らない。
どんなに多忙であれ、友、遠方より来たる、とあらば快く迎え入れそこそこの食卓で労をねぎらう。
飲んで調子に乗り居座る友人の重い腰を上げさせるべくアメとムチで誘導する。
などなど小さな善行の積み重ねで今日、わたくしは人徳者と呼ばれるレベルまでのぼりつめたのだが、酒粕もそのたびに積りつもって家中、その酒気が充満するようになった。

当初、おすそ分けはご近所さんにも喜ばれる酒粕消費の一環で、ついでにわたくしの人柄アップにも一役買ってくれて大いに助かっていたのだった。
ところが度を超す回数とその量に、お福分けも次第に周辺から有難迷惑が発信されるようになってきた。

友人のことだ今後も手土産は酒粕一筋でろう。
居留守も通用しない。
困った、困った、と保存に困惑していて閃いた。
冒頭の冷凍庫はこのような経緯で我が家にもたらされた電化製品だ。

それから悠々とした或る日、台湾の友人がもち米と麹などで発酵させたチャウニャンという調味料が中国にあり、トウバンジャンなど炒め物や汁物に加えると、より美味になるのだと教えてくれた。
これが酒粕、黒砂糖、酢を火にかけてとろとろにすると似ているという。
なるほど、これはいいねぇ。


更に酒粕で顔を洗う事も勧めてくれたので早速、その晩に試したところ玉肌に更なる磨きがかかったのは述べるまでもないが、酒粕が微妙に眼に入りその激痛で七転八倒であった。
美への道のりとは実に険しいものだとつくづく思う今日、この頃である。





posted by イイジオリーブ at 17:31| Comment(2) | レシピ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月16日

木の芽おこしの雨


先だってより寒気がゆるみ雨と曇り空の数日だった。
いま時分に降る雨を「木の芽起こしの雨」といい、木々の芽吹きを促す役目を持っているという。
なるほど、庭ではグミ科のロシアンオリーブがモクセイ科のオリーブを差し置いて、春を先駆けとばかりたくさんの芽を膨らませているぞ。

これからむかえる5月。
ロシアンオリーブは清楚でつつましいクリーム色の星形の花をつけ、楊貴妃のお気に入りだったという妖艶で甘い香りを放つ。
今はむかし、その芳しさは資生堂さんからお目見えした香水・サソウの瓶に封じ込められていた。
なつかしいなぁ。

ところで、香水の保管は15度〜17度程の暗室が適しており、
専門的に扱うならばワインセラーや玄米保冷庫などが最適なのだそうだ。
そして期間は開封したもので1年、未開封で3年、
などと教えてくれたのは、学生のころ香料技術者を目指す友人だった。
つまりオリーブオイルと香水は同じような扱いだ。

調香師にはフレーバーリスト(食品調香師)とパフューマー(化粧調香師)の2つがあり、
理系の友人は前者の食品商品開発に進んだ。
夢がかなってよほどうれしかったのか、
香りの嗅ぎ過ぎで鼻が曲がったのか定かではないが、
仕事に発奮したその矢先、持病の蓄膿症が悪化してあえなく入院。
その事で仕事を断念する決意をした友人だった。

が、周りから「鼻の中身は重症でも外見は普通を模している。」、「黙ってれば人にはわからん」、「香りなんぞ知ったか振りをしろ」、など問題ある妙な励ましの嵐が起き、それが功を奏したのか友人は術後、見事に再生・復活を成したのだった。
泣けてきますばい。
友情からほとばしる言葉というものには薬効成分が含まれており滋養があるものだなぁ、とその時、甚く感じ入った次第だ。

と同時に、周りに居る友人たちの種種様々な発想とその言動や生活のデタラメぶりを、白日の下にさらしたような感覚にとらわれた。
朱に交われば赤くなる。
いや、いや、類は類を呼ぶという範疇かな。

さて、気象の方もまたもや冷えこむそうだ。
目測を大いにあやまったロシアンオリーブさん。
出た芽はもうひっこめられないな。
でっ放しはさむいだろうなぁ。
とにもかくもめげないで欲しい。

posted by イイジオリーブ at 14:15| Comment(0) | 香水とロシアンオリーブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月27日

味噌や油と相性の良いフキノトウ


おとといの事。
うちのはす向かいの土手に蛍光きみどりのフキノトウを見つけた。
新年から陽ざしのあたたかな日がつづいたためだろう。
ところが、早春の風物詩をながめて感慨深くなったその晩に冷えこんで、今は小雪が舞っている。

そこで、その春の使者は凍てついていないか、と気がかりなご仁もおいでだろう。
が、くだんのフキノトウはその晩、当方の胃袋で極寒を免れ事なきを得ているので、ご安堵いただきたい。

これを検証すると、
味噌や油と相性の良いフキノトウが顔を出す時節を間違えた。
そこへ妙齢の婦人が現れて、この寒空に気の毒な、と機転を利かせた。
ゆえにフキノトウは、なめ味噌に姿を変えて女史の腹におさまった、である。

したがって、オリーブオイルでフキミソ、ごま油でフキミソ、
チアシードオイルでフキミソとオイル三弾仕込みとあいなった。
それはフキノトウのほど良い苦みとそれぞれのオイルとの持ちあじがおり重なり、
まさに陽春の摘み草の香りを三通り楽しんだ次第である。

ところでチアシードオイルとは、中南米で栽培されるサルビアの種から搾油したオメガ3のオイルである。
オメガ3の仲間たちは亜麻仁油やアマゾンのグリーンナッツという星形の実からとれるオイル。
特色あるそれぞれの香が個性だがチアシードオイルは、かすかに草色を呈しサラリとした喉越しでやわらかく味も香りもおとなしいと思う。
わたくしの場合、風邪で咳き込む就寝時に、このチアシードオイルを
喉を湿らすようにほんの少量、滑らせると症状が穏やかになってくるから不思議なことだ。

さて、遡ることオリーブオイルソムリエコースの受講時、油脂は脂肪酸とグリセリンで構成されていると学んだ。
その中で、わたくしたちが生きて行く上に不可欠なエネルギー源は、豚肉や牛肉などの動物性の油の『飽和脂肪酸』と魚や植物から取れる植物性や魚性の油の『不飽和脂肪酸』に大別されることも認識した。

後者の不飽和脂肪酸は体内でつくる事のできない成分の『オメガ3』、『オメガ6』。
そして『オメガ9』の一過不飽和脂肪酸に分類されると在る。
オリーブ油はオメガ9で悪玉コレステロールを下げてくれる事をご教授いただき、
これが功を奏して当方の血液検査は毎度、数値が正常範囲に整っている。
そのため食事はどういう傾向の物を食しているか、と医療機関でしばしば尋ねられる。
とはいえ、過剰摂取は肥満の元だ。
スリーサイズをだれも聞かないのはこういうことか。

そこでオメガのサブ(3)・ロク(6)・キュー(9)の各脂肪酸をバランスよく毎日、ぽっちりぽっちりと料理に使いわ分けるようにと学んだ。
想えばあの頃は挑戦心でオリーブオイル関連の勉強に集中したものだ。
それは現在も維持しつつ、また心組みもしているが当時の記憶や今いずこ、とならぬように、
学習能力を高めるオメガ3のサカナをうんと食すように日々、意識している。
そう、そう、サプリメントでよく目にするDHAとEPAがこれにあたるが、
元、魚屋女将の沽券にかかわるので、その類にはたよらずに魚料理に励んでいる。
というか、オリーブオイルとサカナは相性が良いので、
これでちゃっかりオメガ3と9が同時摂取ができる上に、その一皿で充分にごちそうだ。

ところがオメガ3のオイルは酸化しやすいときている。
魚はなるたけ早く内蔵を抜くなどの下処理をするという点がこれこれ。
またオイルは暗所に置くのが約束事だった。
その中でオメガ3の保存期間を自分の中でふた月以内までとしている。
この期間に至る最適な方法は毎日のみそ汁などに数滴、おとしていただくこと。
こうすると期間内にほどよく底をつくようになる。

末尾になったが丁度、昨年のいまごろわたくしはお猿さんにイモを頂戴した。
いや正しくは、お猿さんの落していったサツマイモを失敬したであった。
本日はそのサルとサツマイモに話は進めるつもりであったのに、
わたくしの内気さと几帳面な性格が表面化してまともな内容で終わる。

posted by イイジオリーブ at 00:35| Comment(0) | オリーブオイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月12日

オリーブオイルソムリエへの入門講座・ジュニアソムリエコース・福岡で開講。


オリーブオイルソムリエへの入門講座
ジュニアソムリエコースが福岡市で開講。受講お申込が始まっています。



まいにちのわたくし達の食生活を豊かにしてくれる食用油。
そのなかでもっとも酸化しにくく安定しているのは、
みなさん、すでにご周知のオリーブオイルですね。

オリーブオイルは健康面に寄与するばかりではなく
新鮮なオイルの持つかぐわしい花の香り、草原にたちこめる草いきれ、
芳ばしい木の実など、大地のさまざまな恵みをイメージさせる芳香と味わいで
わたくし達を魅了してやみません。

そのオリーブオイルにまつわる歴史や物語などをもっと詳しく知りたい方、
または、その道を極めて専門職を目指したい方々へお薦めのオリーブオイル入門講座です。

福岡は2月19日(日)・20日(月)の両日開講。
詳しくは一般社団法人日本オリーブオイルソムリエ協会の下記HPをごらんください。
http://www.oliveoil.or.jp/
posted by イイジオリーブ at 15:14| Comment(0) | オリーブオイルソムリエ協会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月31日

お元気に 佳き新年をお迎えください。


今、どの業界にも不況と大変化が訪れている。
いや、いや、不況は20数年も前から闇夜の靄と化し我々の視程を悪くしているのだ。
ただ、その見通しの悪さに慣れてしまっているだけだと誰かが言っていた。
しかしこのところ、それは以前にも増して冷やかで重苦しい。

ゆく年2011年。
春に東日本を襲った未曾有の大震災は、わたくしたちに大きな衝撃を与えると共に、自分の存在や生き方を再確認させた。
人は一体、何を求めて生きるのか、どんなことができるのか、
人としてせねばならないものは何なのかという使命のような意識を痛感した人が大多数だろう。
その不況や悲しみの中で、ほのかなあかりを灯すものはわたくしたちの発想力と独創性だ。
くる年2012年は気概という温もりで自分ならではのコンテンツをさらなるものにしよう。

さて、わたくしは30数年間、魚屋の女将であった。
常々、鮮度の高い水産物に触れていると眼と指先が商品の善し悪しを判断する術を覚える。
たとえば全国津々浦々、同じ種類の魚でもそれぞれ美味いか否かを左右するのは、漁業海域の潮流や餌になるプランクトンの量の塩梅だ。
またサカナの眼球や肌に目をやると物を口に運ばなくとも身質と脂の乗りといった味わいと食感まで見てとれるものだ。
とはいえ、かの目利きは商品を数多くあたることで身につける感覚であり、一朝一夕に生まれるものではない。

どんな仕事にも「モノの見極め」はついてまわるが、それはオリーブオイルの世界にも共通している。
こちらは折りあるごとに各国のオリーブオイルに触れることのできる味利きを、数多く体験することがその道を精通し極めゆく第一歩だ。
テイスティングを楽しみ、それを通じて自分の眼と舌に絶対の自信を持つ力をつけること。
この修練を積むことこそオリーブオイルソムリエとしての資質向上となるのだろう。
などと考えながら里山での〜んびりと寝そべってミカンを食べている。


ではみなさん、おげんきに佳き新年をお迎えください。
          
posted by イイジオリーブ at 00:14| Comment(0) | オリーブオイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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